メダカの卵を確実に孵化させる為の3つの方法

メダカの卵を確実に孵化させる為の三つの大切な事を

ブリーダーがお話しします。

孵化の条件と、管理方法をしることでメダカの卵はほぼ全て孵化させることができます。

 

 

 

まず一つ目は水温管理です。

 

 

メダカの孵化までの期間は水温によって変わります。

産卵から10日~15日ほどで孵化します。

積算温度は250℃日 水温(℃)×産卵からの日数(日)=250

この式で大まかな孵化の予測ができます。水温25℃で約10日で孵化。水温20℃で約12日で孵化となります。

ですがメダカの卵は24℃~26℃ほどで管理して10日ほどで孵化させるのが一番孵化率がいいのです。

 

こんな実験結果があります。

 

水温25℃で管理して育ったメダカの卵は孵化までに10日かかり、孵化率は95%でした。ほとんどの卵が無事に

孵化しました。

 

水温が19℃で低い水温で育ったメダカの卵は孵化までに15日かかり、孵化率は80%でした。

春先は水温を上げるためのヒーターを使いましょう。

 

水温が30℃以上で管理して育ったメダカの卵は孵化までに8日かかり、孵化率は75%でした。

 

水温が卵の成長に大きく関わっていて、水温管理にて孵化率はかわります。

 

 

メダカの卵を確実に孵化させる為の大切な事、二つ目はエアレーションです。

メダカの卵の孵化率を上げるためには常に酸素が豊富で綺麗な飼育水を維持することが大切です。

エアレーションは溶存酸素量を増やしてくれるだけでなく、水を循環してくれることで滞留水をなくして水質悪化を抑えてくれます。

水面の油膜も張らなくなります。

エアレーションを弱めに入れることで孵化率は上がります。

 

そしてなるべく大きな飼育容器で卵を管理しましょう。

無精卵のカビや、孵化した卵の殻や卵の養液は水質を悪化させる有機物です。小さい飼育容器では水質悪化が早く、卵や稚魚に悪影響を与えます。

小さい容器より、大きい容器のほうが孵化率も高いです。

 

それは飼育水の酸素量と水質の綺麗さが影響しているのです。

 

 

 

メダカの卵を確実に孵化させる為の大切な事、三つめはメチレンブルーです。

ですがただ入れるだけでは効果は発揮されません。メチレンブルーは光を当てることで活性酸素が発生して反応が起き殺菌作用が働きます。

濃い過ぎるメチレンブルーは有精卵も青く染めてしまいますが、適正な濃度でメチレンブルーを使えば卵や稚魚にまったくがいはありません。

10ℓに対して2㎖のメチレンブルーが適量で、青い色が色づく程度が良いです。

 

メダカの卵は、カルキ抜きしていない水道水で飼育しても問題ありません。

そのカルキの殺菌効果でカビを防ぎ、孵化率を上げるのですが、カルキは1日で抜けてしまいます。

メチレンブルーも太陽の光でだんだん分解されて無くなるのですが、カルキよりは長持ちするという事です。

 

メチレンブルーを入れることで、無精卵や死んでしまった卵ははすぐに青く染まります。

青く染まった卵を取り除いておきましょう。

 

 

このヒーター、エアレーション、メチレンブルーを使えばメダカの卵を確実に孵化させることに成功します。

まさに卵の孵化の三種の神器と言えます。

そしてメダカの卵はほぼ全て孵化させることができます。

 

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