5つのポイントで上手に改良メダカを育てよう

その1 適切な水の量


 メダカの飼育容器の大きさにに対して、メダカの数は何匹入れて良いのかと言うと、基準はメダカ1匹に対して、水1リットルが目安になります。


 メダカの過剰飼育は、水質の悪化と、酸欠を引き起こします。元々、メダカは群れを作って生活する魚なので、たくさんの数を入れるのは問題ないのですが、その際は飼育ケースを大きくして飼育しましょう。


 この飼育数を守れば、メダカが余裕持って呼吸し、排泄物はバクテリアが分解してくれるという、自然界と同じサイクルができやすくなり、水質が汚れにくく、水換えを最小限に抑える事ができます。これを「バランスドアクアリウム」と言います。



その2 強い流れは禁物


 メダカは川にいるイメージがありますが、実は田んぼや、湖、水流の無い下流に生息しています。強い水流は好まないのです。飼育ケースの中に水流があると、メダカは泳ぐ力は弱く、体力を消耗してストレスになってしまいます。


 基本、エアレーションやポンプやフィルターはメダカ飼育には必要ないのですが、使用する場合は水流を弱める工夫をしましょう。水流の出口を壁側に向けたり、石や流木に当てて水流を防ぎましょう。


 浮草や、水草を入れる事でメダカが休む場所ができて、ストレスを与えることなく飼育できます。

自然界でメダカが生息している川
自然界でメダカが生息している川

その3 栄養豊富な餌を与える


 健康なメダカを育てるためには栄養豊富な餌が必要です。特に改良メダカの場合は栄養で体色の色やヒレの輝きも変わってきます。

 春~夏の産卵期は、もちろん高カロリーな餌が必要ですが、秋も冬越しの準備の為、脂肪分を付けないといけないので、栄養分が必要です。冬場はほとんど餌は必要ありません。


 気を付けないといけないのは給餌の仕方です。メダカは胃が無い為、たくさんの量の餌は消化不良を引き起こします。

 残り餌で、水質悪化の原因にもなります。

 なので、栄養豊富な種類の餌を少量与えることが大切です。コツは、餌の量を増やすのではなく、給餌の回数を増やすという事です。

 産卵期の活発な季節は、1日4~5回、餌を与えても大丈夫です。メダカは消化に2時間はかかるのでそれ以上の間隔は開けるようにしてください。


 1日最後の給餌は日没の2時間前までにすませましょう。

その4 定期的な水換え


 メダカにとって水質は命と言えます。バクテリアの分解作用も水質を安定させてくれますが、定期的な水換えは必要です。

 メダカは丈夫なので、水質さえきれいに保てば、飼育は難しくありません。


 メダカは、0℃~40℃までの水温で生活ができる丈夫な魚ですが、急な水温変化にはとても弱いので、水換えの時の水温変化は気をつけましょう。急なPHの変化もメダカがPHショックで病気になってしまいます。

  水換えの方法ですが、水を全部換えるのではなく、3分の1の水を捨て、カルキ抜きと水温合わせをした新しい水を入れるという水換えをしましょう。


 メダカが産卵しないとか餌をあまり食べなくなった時は水が汚れてきているサインになります。

その5 観察をしっかりする


 普段から、メダカの動きを観察する事で病気や水質悪化を早急に見つける事ができます。

 特に餌を与える時が異常に気がつきやすいので注意してみましょう。

 餌を食べない個体がいたり、おびえて物陰から出てこなくなったりした時は病気の疑いがあります。


 成長中のメダカは、その成長に差が出ると、小さなメダカがいじめられたり、餌にたどりつけなくなったりすることがあります。そんな時は、サイズ別に分けてあげる事が必要です。


 産卵期になると、オス同士がケンカする場合があります。そんな時はなるべく広い飼育ケースにしたり、水草や浮草で隠れる場所を作る事で解消できます。


 こまめなチェックがメダカを守ることに繋がります。