過密飼育が危険な理由

メダカを健康的に飼育するためには水量に見合った数を入れることが大切です。

 

メダカ1匹に対して1ℓ以上の飼育水が適量です。

 

メダカの数が少ない分には問題ありませんが過密飼育はリスクが高いため、控えに入れてください。

その理由をお話しします。

 

 

メダカはとても強い魚なのですが、よくメダカを飼いだした方がメダカを飼育するうちにどんどん増えて、

飼育容器いっぱいの数になるという話をよく聞きます。

 

狭い飼育容器にたくさんのメダカを入れると過密飼育といってメダカに悪影響を与えてしまいます。

特に暖かくなってくると過密飼育がメダカに与える悪影響は大きくなってきます。

 

その理由を5つお話しします。

 

 

1、水質の悪化です。

たくさんのメダカがいるということは、フンやエサの食べ残しも増えてしまいます。

これが一番大きな影響です。

飼育容器内のバクテリアバランスがくずれてアンモニア中毒をおこして落ちてしまいます。

 

 

 

2、栄養不足です。

たくさんのメダカにまんべんなくエサがいきわたらないので、栄養不足の個体が出てしまいます。

エサやりの時に観察していただけたらよくわかるのですが、エサに早くたどり着いて素早く食べる個体としばらくじっと待って

エサを食べだす個体がいるのがわかると思います。

 

 

3、酸欠です。

メダカの数が多いと水中の酸素の消費量が増え、酸欠になることがあります。水は水温によって溶存酸素量が変わります。

水温が高ければ溶存酸素量が減り、酸欠になりやすくなります。

メダカが水面付近で鼻上げをしたり口をパクパクしていたら酸欠を疑ってください。

 

 

4、ストレスにる健康被害

人間も同じですが狭いスペースに大勢でいたらストレスを抱えます。メダカも同じように心理的ストレスを感じて体調を崩したり、

病気になったりします。とくに縄張り争いをする魚なので追いかけたりつついたりも増えて悪影響が大きいです。

 

 

5、稚魚がなかなか大きくならない

野生の魚も同じなのですが、小さなため池の魚より大きな湖の魚のほうが大きく成長します。メダカも小さな飼育容器より大きな飼育容器のほうが

早く大きく育ちます。小さな容器である程度まで育てて、大きな容器に移し替えて過密飼育から解放してあげるとみるみる成長するのを実感できると思います。

 

 

よく、ホームセンターのメダカの販売用水槽にたくさんのメダカが泳いでいるのを見ます。

あれは、強力なフィルターとエアレーションで水を浄化して水質悪化するリスクを抑えながら酸素も供給しているからメダカが守られています。

 

過密飼育はメダカにとって危険な状態には変わりませんし、落ちてしまうリスクは高いです。

過密飼育は原則として避けたほうがいいです。